農食環境学群・環境共生学類
教員 松山周平 マツヤマ シュウヘイ
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更新日 :2024/03/30

研究者基本情報

氏名

松山周平
マツヤマ シュウヘイ

所属(マスタ)

農食環境学群・環境共生学類, 教員

所属・職名

酪農学園大学
農食環境学群 環境共生学類
准教授

学位

博士(農学), 京都大学

研究活動情報

研究分野

ライフサイエンス, 森林科学

論文

Variation in soil chemical properties in relation to vegetation characteristics in a serpentine area of Hokkaido, Japan, Tomoko Hatanaka; Tomose Ogura; Shuhei Matsuyama; Satoru Hobara, GEODERMA REGIONAL, 31,   2022年12月
Community phylogeny and spatial scale affect phylogenetic diversity metrics in a species-rich rainforest in Borneo., Seiya Okuno; Tingting Yin; Satoshi Nanami; Shuhei Matsuyama; Koichi Kamiya; Sylvester Tan; Stuart J Davies; Mohizah Mohamad; Takuo Yamakura; Akira Itoh, Ecology and evolution, 12, (11) ,   2022年11月
Soil nutrient and moisture environments and shoot growth of Quercus crispula canopy trees in two areas that experienced contrasting effects of deer overabundance over an 11-year period, Ayumi Mizutani; Wakana A. Azuma; Mikoto Kaneko; Shuhei Matsuyama, JOURNAL OF FOREST RESEARCH, 27, (6) 469 - 475,   2022年11月
Hybridization rate and genotypic diversity of apomictic hybrids between native (Taraxacum japonicum) and introduced (T. officinale) dandelions in western Japan, Shuhei Matsuyama; Miki Morimoto; Tsuyoshi Harata; Satoshi Nanami; Akira Itoh, Conservation Genetics, 19, (1) 181 - 191,   2018年02月01日
<附表>79号掲載論文 附表1 : 2011年11月、2013年4月、2013年11月、2014年11月における宮ノ森スギ人工林調査区内のスギ(CJ)及びヒノキ(CO)の胸高直径 (間伐とシカ排除柵設置がスギの幹成長に及ぼす影響 --芦生のスギ人工林における事例--), 松山, 周平; 福島, 慶太郎; 白澤, 紘明; 向, 昌宏; 平井, 岳志; 境, 慎二朗; 石原, 正恵; 岩井, 有加; 八木, 弥生; 谷, 鑫; 立岩, 沙知子; 長谷川, 尚史; 吉岡, 崇仁, 森林研究, 京都大学フィールド科学教育研究センター森林生態系部門, 80, 95 - 129,   2018年01月15日
北海道東部におけるエゾシカの日周活動と時空間分布の季節変化, 北川 陽一郎; 西岡 裕平; 林 大輔; 古田 卓; 山内 隆之; 吉岡 歩; 舘野 隆之輔; 松山 周平; 太田 健一; 岡部 芳彦; 勝山 智憲; 岸本 泰典; 佐藤 修一; 柴田 泰征; 中川 智之, 森林立地, 森林立地学会, 59, (1) 1 - 11,   2017年
間伐とシカ排除柵設置がスギの幹成長に及ぼす直接的・間接的影響 : 芦生の未間伐スギ人工林における事例, 松山 周平; 福島 慶太郎; 白澤 紘明; 向 昌宏; 平井 岳志; 境 慎二朗; 石原 正恵; 岩井 有加; 八木 弥生; 谷 鑫; 立岩 沙知子; 長谷川 尚史; 吉岡 崇仁, 森林研究 = Forest research, Kyoto, 京都大学大学院農学研究科附属演習林, (79) 1 - 9,   2016年01月
長治谷草地のシカ排除柵内外の植生変遷と柵の開放試験, 松山 周平; 谷 鑫; 立岩 沙知子; 吉岡崇仁, 森林研究 = Forest research, Kyoto, 京都大学フィールド科学教育研究センター森林生物圏部門, 79, (79) 11 - 20,   2016年01月
Understanding local patterns of genetic diversity in dipterocarps using a multi-site, multi-species approach: Implications for forest management and restoration, C. Tito de Morais; J. Ghazoul; C. R. Maycock; R. Bagchi; D. F. R. P. Burslem; E. Khoo; A. Itoh; S. Nanami; Shuhei Matsuyama; A. Finger; S. A. Ismail; C. J. Kettle, FOREST ECOLOGY AND MANAGEMENT, 356, 153 - 165,   2015年11月
Fine-scale Spatial Genetic Structure of Ten Dipterocarp Tree Species in a Bornean Rain Forest, Tsuyoshi Harata; Satoshi Nanami; Takuo Yamakura; Shuhei Matsuyama; Lucy Chong; Bibian M. Diway; Sylvester Tan; Akira Itoh, BIOTROPICA, 44, (5) 586 - 594,   2012年09月
Sexual dimorphism of reproductive allocation at shoot and tree levels in Zanthoxylum ailanthoides, a pioneer dioecious tree, Shuhei Matsuyama; Michinori Sakimoto, Botany, 88, (10) 867 - 874,   2010年
Generalist pollinators in the dioecious shrub Rhus trichocarpa Miq. (Anacardiaceae) and their role in reproductive success, Shuhei Matsuyama; Naoya Osawa; Michinori Sakimoto, PLANT SPECIES BIOLOGY, 24, (3) 215 - 224,   2009年12月
Allocation to reproduction and relative reproductive costs in two species of dioecious anacardiaceae with contrasting phenology, Shuhei Matsuyama; Michinori Sakimoto, ANNALS OF BOTANY, 101, (9) 1391 - 1400,   2008年06月

書籍等出版物

木本植物の被食防衛 : 変動環境下でゆらぐ植食者との関係, 小池, 孝良; 塩尻, かおり; 中村, 誠宏; 鎌田, 直人, 5.2 増加したシカと植生変化, 共立出版,   2023年03月, 9784320058408
北海道滝上 錦仙峡お散歩ガイド草花, 松山 周平, 滝上町観光協会,   2022年02月
北海道滝上 錦仙峡お散歩ガイド 樹木, 松山周平, 滝上町観光協会,   2021年10月
都市・森・人をつなぐ -森の植物園からの提言, 伊東明; 松山周平, 在来タンポポの保全と雑種の問題, 京都大学学術出版会,   2014年12月, 9784876982882

講演・口頭発表等

Application of Next-Generation Sequencing to Reconstruct Phylogeny of Diverse Tree Taxa in Sarawak Rainforest, Akira ITOH; Satoshi NANAMI; Seiya OKUNO; Ting Ting YIN; Mayu TATSUMI; Hiroki; NAKAI; Koichi KAMIYA; Shuhei MATSUYAMA; Sylvester TAN; Mohizah Bt; MOHAMAD, International Conference on Forest Resources Management
北海道における外来タンポポのクローン多様性, 松山周平, 松永高広, 齋藤優衣, 小玉愛子, 今村彰生, 伊東明, 日本生態学会第66回全国大会
ボルネオ熱帯雨林のニッチ多様化と群集構造, 奥野聖也, 名波哲, 伊東明, 松山周平, Sylvester Tan, Mohizah B. Mohamad, 日本生態学会第66回全国大会
特別天然記念物「アポイ岳高山植物群落」に侵入したハイマツの成長と気候応答., 石川幸男, 林田光祐, 松山周平, 宮木雅美, 日本生態学会第66回全国大会
シカによる下層植生の採食はミズナラ林冠木のシュートレベルでの成長と繁殖を抑制する, 長根由紀子, 東若菜, 金子命, 松山周平, 日本生態学会第66回全国大会
洞爺湖中島におけるシカ密度低下後の下層植生の変化, 内村耕大, 宮木雅美, 松山周平, 日本生態学会第66回全国大会
大型哺乳類の生息していない島におけるヤマブドウの空間遺伝構造, 佐藤日和, 松山周平, 村田朋弥, 大型哺乳類の生息していない島におけるヤマブドウの空間遺伝構造
東南アジア熱帯雨林の樹木群集のニッチ多様化パターン, 奥野聖也; 殷亭亭; 名波哲; 伊東明; 松山周平; TAN Sylvester; MOHAMAD Mohizah B, 日本進化学会大会プログラム・講演要旨集(Web)
ボルネオ熱帯雨林樹木の群集系統学-群集生態と進化をつなぐ試み, 伊東 明; 奥野聖也; 名波 哲; 殷亭亭; 山倉拓夫; 上谷浩一; 中谷崇人; 松山周平; Stuart Davies; Sylvester Tan・Mohiza Mohamad, 日本熱帯生態学会年次大会
ある蛇紋岩地帯における土壌・植物の化学特性の植生タイプによる違い, 畑中朋子; 小椋智世; 水野直治; 松山周平; 保原達; 保原達, 日本森林学会大会学術講演集
様々な空間スケールでの樹木群集の系統的多様性分布, 伊東明; 殷亭亭; 奥野聖也; 名波哲; 松山周平; TAN Sylvester; DAVIES Stuart; MOHIZAH Mohizah B, 日本生態学会大会講演要旨(Web)
ボルネオ熱帯雨林に共存する近縁樹種間のニッチの多様化, 奥野聖也; 殷亭亭; 名波哲; 伊東明; 松山周平; DAVIES Stuart; TAN Sylvester; MOHAMAD Mohizah B, 日本生態学会大会講演要旨(Web)
シカによる下層植生の食害がミズナラのシュート成長に及ぼす影響, 水谷あゆみ; 東若菜; 平井岳志; 石原正恵; 金子命; 高柳敦; 松山周平, 日本生態学会大会講演要旨(Web)
札幌市街地へのヒグマ侵入防止と生物多様性保全の両立を目標とした可畔林管理活動の実践, 佐藤喜和; 亀山明子; 松山周平; 中村秀次; 佐藤久美子; 宮内泰介, 野生生物と社会学会大会プログラム・講演要旨集
北海道のある蛇紋岩地帯における植生と土壌化学特性の関係, 畑中朋子; 鈴木隆允; 水野直治; 松山周平; 保原達, 日本森林学会大会学術講演集
DNAバーコードを用いたボルネオ熱帯雨林樹木の群集系統とハビタットの関係, 殷亭亭; 名波哲; 伊東明; 松山周平; STUART Davies; TAN Sylvester; MOHIZAH B. Mohamad, 日本生態学会大会講演要旨(Web)
雑種タンポポの環境適応:生育環境の異なる雑種クローンの成長特性, 伊東明; 渡中実里; 水貝翔太; 名波哲; 松山周平, 日本生態学会大会講演要旨(Web)
一斜面地形上における気候的、土地的極相種2種の分布と更新, 嵜元 道徳; 松山 周平; 坂野上 なお, 日本森林学会大会発表データベース, 尾根・谷斜面地形上における気候的極相種と土地的極相種の共存は古くから知られてきているが、更新維持の解明は十分でなく不明な点が多い。本研究では、尾根・谷斜面地形上における上記2極相種の更新過程を明らかにすることを目的に、京都盆地にある針広混交林の優占種となっているコジイとヒノキを対象に、サイズ、空間分布(40m×90m)、齢構造を調べた。その結果、5サイズ階に区分した構造は、コジイが最小サイズ階(0.3m≦H<1.3m)で最多となりサイズ増加にともない急減するL字型、ヒノキが最小サイズ階で最少となりサイズ増加にともない急増する逆L字型となっていた。一方、斜面地形上における分布は、ヒノキの多くのサイズ階が尾根から斜面中腹に広く分布していたのに対して、コジイは最大サイズ階(20㎝≦DBH)が谷部に限定されていたにも拘わらず、小サイズ階(DBH<5㎝)はいずれも谷部を除く斜面に広く分布していた。また、樹齢とサイズの間は両種ともに直線的関係となっていた。以上より、コジイは谷部の成木分布域を除く斜面上で連続的に更新し、ヒノキは尾根から斜面中腹の成木分布域で散発的・連続的に更新していることが推察された。
森林施業における種々の作業過程が渓流水質に与える影響, 福島 慶太郎; 福澤 加里部; 向 昌宏; 鈴木 伸弥; 日高 渉; 松山 周平; 八木 弥生; 西岡 裕平; 長谷川 敦史; 林 大輔; 長谷川 尚史; 徳地 直子; 吉岡 崇仁, 日本森林学会大会発表データベース, 国土の森林面積の約40%を占める人工林では,近年急速に皆伐や間伐施業が行われている。帯状・群状間伐の実施,高密な路網の敷設や最新の林業機械の導入などによって効率的な施業が行われている反面,それらが林地に大規模な撹乱を与えるため,森林土壌や渓流に多大な影響を与えるものと考えられる。本研究では,種々の森林施業過程が渓流水質に与える影響を明らかにするため,皆伐,間伐,作業道敷設を行った複数の人工林集水域を対象に水質調査を行った。調査は,高知県・京都府・和歌山県・奈良県のスギ人工林計28地点で行った。伐採集水域と隣接する対照集水域間で渓流水の年間の硝酸態窒素濃度平均値の比を求め,伐採前の比に対する伐採後1年,2年後の比の変化割合を算出した。そのうえで,集水域内のスギを異なる方法で30%程度伐採した際の変化の違いを比較した。その結果,皆伐の影響が最大であり,群状間伐が続いた。定性間伐や河畔を保全した間伐の影響はほとんど見られなかった。作業道の作設や,伐採木の搬出有無も渓流の硝酸態窒素濃度には影響しなかった。伐採の水質への影響を最小限にするためには,伐採木の空間的な配置が重要であることが示された。
間伐が土壌中のアンモニア酸化細菌に及ぼす影響, 松山 周平; 河村 耕史; 鈴木 伸弥; 福島 慶太郎; 舘野 隆之輔; 境 慎二郎; 平井 岳志; 向 昌宏; 吉岡 崇仁, 日本森林学会大会発表データベース, 窒素の内部循環過程の一つであるアンモニア酸化は、アンモニア酸化細菌(AOM)の働きによって起こる。AOMはバクテリア(AOB)と古細菌(AOA)を含み、AOBでは水分増加・pH低下に伴う減少や窒素濃度に伴う増加が報告されているが、AOAについての報告は少ない。間伐は地温・含水率の上昇、pH低下や窒素濃度の増加を引き起こすことがあるため、AOBは間伐によって変化することが期待されるが、AOAはAOBと同様に変化するのだろうか。我々は間伐が土壌のAOM量を間伐前後で比較し、間伐がAOMに及ぼす影響を調べた。
本研究は2つのスギ人工林MM(間伐区)、TT(未間伐区)で実施した。MMでは2012年6月に強度間伐を行った。土壌は2012年と2013年の5月に採取し、土壌中のAOM量(土壌乾重あたりのAOAあるいはAOBのDNA断片コピー数)、全窒素濃度、CN比、無機態窒素濃度、pH、含水率を測定した。
MMではTTとは異なり、AOA量は間伐前より間伐後で有意に大きくなっていた。一方、AOBでは有意な違いは認められず、AOAとAOBでは間伐の影響が異なるようであった。発表ではAOM量と窒素濃度、pH、含水率との関係についても議論する。
森と生きる人びとの活動と森林生態系, 松山周平, 第5回由良川市民講座「森・里・海の対話〜森と生きる人々へのメッセージ〜」
冷温帯スギ人工林の間伐林・未間伐林における土壌細菌群集の比較, 松山 周平; 福島 慶太郎; 河村 耕史; 鈴木 伸弥; 境 慎二朗; 平井 岳志; 吉岡 崇仁, 日本森林学会大会発表データベース, 間伐は人工林の適切な維持管理に欠かせない施業であるが、林内の上木・下層植生・土壌のみならず、渓流水質を通じて流域環境にも影響を及ぼすと考えられている。渓流水質の変化は、間伐による土壌の炭素・窒素動態の改変に起因するが、このとき土壌微生物群集にどのような変化が起きているのかについては殆ど知られていない。そこで、土壌細菌群集のDNA分析から、間伐による土壌細菌群集の変化を明らかにすること目的として調査を行った。調査は京都大学芦生研究林の2つのスギ人工林で行った。一方の人工林では昨年6月に間伐を行い、他方は間伐を行わない対照区とした。2つの人工林において5月(間伐前)と11月(間伐後)にそれぞれ5地点から0-10cm間の鉱質土壌を採取した。採取した土壌は篩別後にDNAを抽出し、土壌DNA溶液中の細菌16S rDNAの断片(約1400bp)を増幅した。増幅DNA断片は大腸菌の形質転換により単離し、制限酵素処理による切断パターンから土壌試料ごとの16S rDNA多型を決定した。発表では、間伐前後の16S rDNAの多型パターン・多様性と土壌の炭素・窒素動態をサイト間で比較した結果を合わせて示す。
開葉・開花フェノロジーの異なるウルシ属2種における雄と雌の繁殖投資と繁殖コスト, 松山 周平; 嵜元 道徳, 日本森林学会大会発表データベース

MISC

北海道産セイヨウタンポポの遺伝子型および表現型の多型, 松山周平; 松本珠季; 松永高広; 齋藤優衣; 伊東明, 日本生態学会大会講演要旨(Web), 69th,   2022年
群集系統樹の作成方法は系統多様性の評価に影響する, 奥野聖也; YIN TingTing; 名波哲; 伊東明; 上谷浩一; 松山周平; TAN Sylvester; MOHAMAD Mohizha Bt., 日本生態学会大会講演要旨(Web), 69th,   2022年
北海道の二次林におけるギンリョウソウのサイズ構造と空間分布の変動, 永末透威; 松山周平; 保原達, 日本生態学会大会講演要旨(Web), 69th,   2022年
北海道におけるセイヨウタンポポの遺伝子型および表現型の多様性, 松山周平; 松本珠季; 松永高広; 齋藤優衣; 伊東明, 日本生態学会大会講演要旨(Web), 68th,   2021年
東南アジア熱帯雨林樹木の種分化速度と形質多様化速度のリンクと群集集合に対する影響, 奥野聖也; YIN Tingting; 名波哲; 伊東明; 上谷浩一; 松山周平; TAN Sylvester; MOHAMAD Mohiza B., 日本生態学会大会講演要旨(Web), 68th,   2021年
ボルネオ熱帯雨林の樹木における過去の種間交雑の可能性とそのニッチ進化への影響, 伊東明; 辰巳茉優; 荒井瑶史; 奥野聖也; YIN Tingting; 名波哲; 上谷浩一; 松山周平; 永野惇; 手塚あゆみ; 陶山佳久; 松尾歩; TAN Sylvester; MOHIZAH Mohamad, 日本生態学会大会講演要旨(Web), 68th,   2021年
アポイ岳五合目周辺におけるアカエゾマツ・キタゴヨウ林の樹木群集構造, 松山周平; 工藤風雅; 宮木雅美, 特別天然記念物アポイ岳高山植物群落再生事業令和元年度実施報告書,   2020年03月
アポイ岳のハイマツ伐採試験地におけるハイマツの生育状況 -2018年と2019年の調査に基づく樹齢構成、年枝長と球果生産-, 石川幸男; 宮木雅美; 林田光祐; 松山周平, 特別天然記念物アポイ岳高山植物群落再生事業令和元年度実施報告書,   2020年03月
シカによる下層植生採食がミズナラ林冠木の成長と繁殖に及ぼす間接的影響, 長根由紀子; 東若菜; 金子命; 畑中朋子; 宮木雅美; 松山周平, 日本森林学会大会学術講演集, 131st,   2020年
ヒグマの生息しない島におけるヤマブドウの空間遺伝構造, 松山周平; 村田朋弥; 佐藤日和; 村井裕太; 佐藤喜和, 日本森林学会大会学術講演集, 131st,   2020年
ボルネオ熱帯雨林に同所的に生育するフタバガキ科樹種の種分化とニッチ分化の推定, 伊東明; 荒井瑶史; 奥野聖也; YIN Tingting; 名波哲; 山倉拓夫; 上谷浩一; 松山周平; 陶山佳久; 松尾歩; TAN Sylvester; MOHIZAH Mohamad, 日本生態学会大会講演要旨(Web), 67th,   2020年
北海道におけるセイヨウタンポポの遺伝子型多様性と分布, 松本珠季; 松永高広; 齋藤優衣; 松山周平; 伊東明, 日本生態学会大会講演要旨(Web), 67th,   2020年
アポイ岳におけるキタゴヨウを主とする森林のサイズ構造, 松山周平, 宮木雅美, 石川幸男, 林田光祐, 特別天然記念物アポイ岳高山植物群落再生事業平成30年度実施報告書,   2019年03月
市街地・郊外の人工林における下層植生と埋土種子の比較ー石狩地域の森林における事例, 細工藤茉緒; 松山周平, 酪農学園大学紀要, 43, (1) 41 - 51,   2018年10月
酪農学園が実践した洞爺湖町における自然環境保全に関する活動報告ー2013〜2017ー, 白鳥聖也; 中谷(細田)祥子; 上原裕世; 更科美帆; 伊吾田宏正; 宮木正美; 松山周平; 中谷暢丈; 馬場賢治; 日野貴文; 窪田千穂; 杉浦晃介; 吉田磨; 吉田剛司, 酪農学園大学紀要, 42, (2) 147 - 154,   2018年03月
キナバル国立公園の森林保護区外における森林の分布と林分状況に関する報告, 松山周平; 橋本寛治; 西村一也; 三田岳; 金子正美; Charles Santhanaraju Vairappan, 酪農学園大学紀要, 42, (2) 141 - 146,   2018年03月
一斜面地形上における気候的、土地的極相種2種の分布と更新, 嵜元 道徳; 松山周平; 坂野上なお, 第127回日本森林学会大会学術講演集, 127,   2016年03月, 10.11519/jfsc.127.0_542
釧路地方中央部においてエゾシカの採食が森林植生に及ぼす影響, 松山周平; 舘野隆之輔; 今田省吾; 吉岡崇仁, 日本生態学会大会講演要旨(Web), 63rd,   2016年
植生の系統多様性はシカ排除柵により回復するか?, 松山周平; 白澤紘明; 舘野隆之輔; 今田省吾; 吉岡崇仁, 日本生態学会大会講演要旨(Web), 62nd,   2015年
間伐が土壌中のアンモニア酸化細菌に及ぼす影響, 松山周平; 河村耕史; 鈴木伸弥; 福島慶太郎; 舘野隆之輔; 境慎二郎; 平井岳志; 向昌宏; 吉岡崇仁, 日本森林学会大会学術講演集(CD-ROM), 125th,   2014年03月26日
間伐が土壌中のアンモニア酸化細菌に及ぼす影響, 松山 周平; 河村 耕史; 鈴木 伸弥; 福島 慶太郎; 舘野 隆之輔; 境 慎二郎; 平井 岳志; 向 昌宏; 吉岡 崇仁, 日本森林学会大会発表データベース, 125, (0) 629 - 629,   2014年, 10.11519/jfsc.125.0_629
ウルシ科樹木ヤマウルシにおける訪花昆虫群集による送粉, 松山 周平; 大澤 直哉; 嵜元 道徳, 日本生態学会近畿地区会,   2010年
雌雄異株カラスザンショウにおける繁殖投資パターン、葉フェノロジーの雌雄差とその関わり, 松山 周平; 嵜元 道徳, 日本生態学会, 57, p.1-184,   2010年
異なる光条件下に生育する雌雄異株性ヤマウルシの繁殖投資とコスト, 松山 周平; 嵜元 道徳, 第56回日本生態学会, p.2-645,   2009年
開葉・開花フェノロジーの異なるウルシ属2種における雄と雌の繁殖投資と繁殖コスト, 松山 周平; 嵜元 道徳, 第119回日本森林学会学術講演集, 119, p.631,   2008年, 10.11519/jfsc.119.0.631.0
ヤマウルシの繁殖生態:繁殖成功における雌雄異株の花序とジェネラリストポリネーターの役割, 松山 周平; 大澤 直哉; 嵜元 道徳, 第55回日本生態学会要旨集, 55, p.418,   2008年
開葉・開花フェノロジーの異なるウルシ属2種における繁殖投資と繁殖コスト, 松山 周平; 嵜元 道徳, 第54回日本生態学会大会講演要旨集, 54, p.1-171,   2007年
雌雄異株性樹木(カラスザンショウ)における開花・結実過程の性差と繁殖コスト, 松山 周平; 嵜元 道徳, 日林学術講 113, p.575,   2002年

競争的資金

日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 樹木・林床植生系の菌根タイプの多様性を考慮した森林の土壌窒素動態メカニズムの解明, 20220401, 20250331, 福澤 加里部; 谷口 武士; 舘野 隆之輔; 智和 正明; 菱 拓雄; 松山 周平; 木庭 啓介; 野村 睦
日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 無性生殖で殖える外来植物の分布拡大過程:日本の雑種タンポポをモデルケースとして, 20180401, 20220331, 伊東 明; 今村 彰生; 松山 周平; 名波 哲, 日本における雑種タンポポの形成・拡大過程を推定するために以下の研究を行った。(1)西日本における雑種タンポポ分布の10年間の変動:「タンポポ調査西日本」を2019年3月から開始し、西日本各地から市民調査によって採取されたセイヨウタンポポに見える個体の果実を大阪市立大学に送付してもらった。また、大阪周辺の10カ所での2008年~2019年の間の雑種タンポポのクローン組成の変化をマイクロサテライト(SSR)解析を用いて推定し、主要なクローンは共通していたが、調査地の環境により適したクローンの割合が増加していることが示唆された。(2)雑種の形成地域と移動経路の推定:在来タンポポと雑種タンポポの葉緑体DNA5遺伝子座を用いてハプロタイプネットワークを作成し、三倍体雑種の多くが形成された地域(東日本と西日本)にとどまっていること、全ての四倍体雑種が在来種からは見つからなかった同じハプロタイプ持っていることがわかった。(3)北海道における雑種タンポポの分布状況:北海道東部からセイヨウタンポポに見える個体の果実を採取を継続し、遺伝的な雑種判定を行ったが雑種と確定できる個体は見つからなかった。また、SSR解析の結果北海道には多様なクローンのセイヨウタンポポが分布していることがわかった。また、旭川周辺で見つかった雑種と思われるタンポポについて遺伝的な雑種判定を行ったが雑種と確定できる個体は見つからなかった。(4)栽培実験による雑種の生態特性解析:大阪で採取した雑種タンポポと北海道、大阪、沖縄で採取したセイヨウタンポポの果実を用いて、温度と照度を変えて行う栽培実験の予備実験を開始した。
日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), ヒグマは良い種子散布者か?ヒグマ生息地内外におけるヤマブドウ、サルナシの種子散布, 20180401, 20210331, 松山 周平; 鈴木 透; 佐藤 喜和; 森 さやか, 1. 実質的な種子散布距離(定着した実生と母個体間の距離)の推定:ヒグマの生息していない奥尻島と利尻島、ヒグマの生息地である天塩町において20-40kmに渡りサルナシを探索し、各地100個体以上について葉の採取と位置情報・開花の有無と性別の記録を行なった。天塩町ではヤマブドウについても葉の採取と位置情報・開花の有無と性別の記録を行なった。 ヤマブドウ約2000個体分の試料のうち約1200個体からDNAを抽出した。昨年度、5つのSSR遺伝子座のSSR遺伝子型データで親子関係の推定ができなかったことから、今年度は10のSSR遺伝子座について遺伝子型を分析した。このうち浦幌町の試料のSSRデータをもとにCervus (Marshall et al. 1998; Kalinowski et al. 2007)を用いて親子関係の推定を行なったところ、16組について親子関係が推定された。推定された親子間の距離、すなわち実質的な種子散布距離は0-10.3kmであり、ヒグマ生息地では長距離の分散が起こったことを示唆する結果であった。 サルナシでは、SSR遺伝子型決定のためのマーカー選別を行った。12組のSSRマーカーを用いてPCRとフラグメント解析を行なったところ、多型が認められたのは2組であった。
2. 見かけの種子散布距離(散布された種子と母個体間の距離)の推定:昨年度に引き続き浦幌町でヒグマおよび中型哺乳類の糞を探索、採取した。また、利尻島で秋季の小型鳥類の調査と糞の採取を行なった。多種から多数の糞を採取したが、ヤマブドウ、サルナシの種子は採取されなかった。 ヒグマの糞に含まれていた状態の良いヤマブドウの果皮36個からDNAを抽出し、SSR遺伝子型を分析した。これらのうち1個のSSR遺伝子型が決定できたが、母樹の特定には至らなかった。
日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), セイヨウタンポポの定着・拡大における種間交雑とエピジェネティック変異の役割, 20150401, 20190331, 伊東 明; 名波 哲; 松山 周平; 渡中 実里; 特 努恩; 坂口 温子; 山口 陽子; 荻田 尚希, 無性生殖で殖える外来植物セイヨウタンポポの分布拡大における、形質可塑性、適応進化、エピジェネティック変異、雑種形成の影響を調べた。同じ緯度の個体は遺伝的に類似していたこと、異なる緯度の個体は異なる発芽・開花特性を示したことから、形質可塑性より適応進化が重要であることが示唆された。同じクローンの個体を高温で栽培したところエピジェネティック変異が増加し、変異が次世代に伝わったため、エピジェネティック変異の寄与も否定できなかった。様々な地域のセイヨウタンポポ集団と雑種タンポポ集団の遺伝的多様性に違いは見られず、雑種形成が地域集団の遺伝的多様性を増加させた証拠は得られなかった。
日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), ボルネオ熱帯雨林樹木におけるニッチ保守性の検証:系統多様性は有効な保全指標か?, 20140401, 20170331, 伊東 明; 名波 哲; 上谷 浩一; 松山 周平; モハマド モヒザ; スチュアート デイビス; シルベスター タン; 殷 亭亭; 奥野 聖也; 中谷 崇人, 熱帯雨林の保全に用いる指標としての「系統的多様性(同じ森林に離れた系統の樹木種がどれくらい生育しているか)」の意義と有効性を検討した。ボルネオ熱帯雨林樹木699種の詳細な分子系統樹を作成した結果、各樹種の成熟時最大サイズと動態特性(死亡率、成長速度など)は近縁な種ほど似ているが、ハビタットニッチ(どんな環境に生育しているか)は近縁種間でも異なっており、動態特性の似た近縁種の共存にハビタットニッチの多様化が貢献していると考えらえた。また、種多様性と系統多様性の関係は複雑であることが示され、熱帯雨林の保全指標としては、これら2つを組み合わせて用いることが有効であると考えられた。
日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 森林植生に対するシカ食害の影響評価と森林管理, 20130401, 20160331, 吉岡 崇仁; 舘野 隆之輔; 松山 周平; 福島 慶太郎, 植生が異なる生態系で、植生に及ぼすシカ食害の実態を調査するとともに、その土壌物質循環への影響を明らかにし、シカ食害が森林の多面的機能に及ぼす影響を評価した。その結果、シカ排除柵の効果は草地、間伐後の人工林、未間伐の人工林の順で小さい(遅れて現れてくる)ものと考えられた。また、シカ食害は、シカの嗜好性によって下層植生の生物多様性に影響するが、それぞれの植物種がもつ生理学的な特徴(硝酸塩還元酵素活性)を通して、土壌中の物質循環に影響を間接的に及ぼしていることが示唆された。シカ食性→植生→土壌物質循環の連環を解明することがシカ食害が森林生態系にもたらす影響を把握する上で重要であることが示された。
日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 遺伝解析と生態特性把握による雑種タンポポの起源地と拡大経路の推定, 20120401, 20150331, 伊東 明; 平山 大輔; 松山 周平; 名波 哲; 渡中 美里; 特努恩; 三好 浩平; 水貝 翔太; 横山 亮介, 日本における雑種タンポポの形成地域と分布拡大過程を遺伝子解析と栽培実験で調べた。在来二倍体タンポポの葉緑体DNAに、カンサタンポポとそれ以外の種のそれぞれでのみ見られるタイプが見つかり、雑種起源の推定に利用できることが示された。カンサイタンポポのみに見られる葉緑体を持つ雑種は少なく、セイヨウタンポポに見える個体に占める雑種の割合は西日本より東日本で高かった。栽培実験で、周囲の植生の違いによって雑種の持つ葉緑体と成長特性が異なることが示された。これらの結果は、母親である在来種の違いが雑種の形成、定着、分散に関係していることを示唆する。
日本学術振興会, 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究, シカ食害を排除しても森林生態系の窒素吸収能が回復しないのはなぜか?, 20120401, 20150331, 吉岡 崇仁; 松山 周平; 德地 直子; 福島 慶太郎, 今回の調査・研究により、シカの採食が植生の多様性・種構成・バイオマスの変化を介して、土壌溶液中の無機態窒素濃度や季節変化に影響を与えることが示唆された。植物の窒素栄養塩吸収能力は種によって異なり、土壌中での無機態窒素動態が複雑であることが明らかとなった。植生の多様性は、土壌無機態窒素濃度に直接影響を与えないにしても、その多様性がシカの嗜好種から成り立つか、不嗜好種によって成り立つかによって異なることを考えると、間接的に影響を及ぼしている可能性が示唆される。また、シカによる食害で植生に影響がでても、不嗜好種が繁茂する条件では、窒素栄養塩が多量に系外に流出することがないことが示唆された。

教育活動情報

担当経験のある科目

生物分類学, 酪農学園大学
生命環境学実験実習, 酪農学園大学
水圏・地圏総合実習, 酪農学園大学
自然環境学実験実習, 酪農学園大学
野生動物観察同定実習, 酪農学園大学
野生動物保全技術実習, 酪農学園大学
森林フィールド実習, 酪農学園大学
保全生物学, 酪農学園大学
北海道環境学, 酪農学園大学
植生保全学, 酪農学園大学
植物生態学, 酪農学園大学
生物科学b, 大阪工業大学
森林生態学, 大阪工業大学

社会貢献活動情報

社会貢献活動

  2016年06月 - 2016年12月, 高大連携集中講義・北海道清水高校


教員総覧